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2011.01.27

校正のトピックスNo.82
【トルクレンチ】その確認が増し締めになる?

NKS流「ためしてガッテン!」

何回もカチンとすると増し締めになってしまうの?

    • 以前のメルマガでは、トルクレンチを使う際の握る位置によって、測定値に影響があることをお伝えしました。
    • 今回はトルクレンチを使う時についついやってしまいがちな確認方法についてお伝えします。

  • トルクレンチを使ってボルトなどを締め付けする時に、設定のトルクでカチンといった後に、再度確認しようと思い、何度も締め付けしていませんか?
  • 技術資料にはそのことが増し締めとなり、測定誤差になると記載がありました。
  • では、何回もカチンとすると測定にどんな影響があるのか疑問に思い実験してみました。

同じ設定トルクで3回繰り返しカチンというまで締めてみました。

    • 【使用した測定器】トルクレンチ プリセット型 型式:QL100N-MH 東日製作所製

      測定範囲:20~100N・m 精度:±3%

      トルクレンチテスタ 型式:DOTE100N 東日製作所製

      測定範囲:20~100N・m 精度:±1%+1目盛

    • トルクレンチテスタにてトルクレンチを同じ設定トルクで3回繰り返しカチンというまで締めた時の指示を測定しました。


実験結果から

  • 1回目のカチンの時には20,30N・mの設定共に誤差がメーカ精度内でした。
  • しかし、2回目、3回目のカチンの時にはメーカ精度より大きく外れ、結果増し締めになっている事が分かりました。

カチンは1回をお奨めします!

  • 確認のために何回もカチンとした時、無意識のうちに力をかけてしまって設定よりもトルクが大きくなってしまう事があります。
  • よって正しいトルクの締め付けを行う為には(1)勢いを付けずにゆっくりと力を加える

    (2)カチンといったら速やかに手を離す

    (3)1回目のカチンで終わりにする

    ことが重要です。

  • ちなみに、トルクレンチによっては締め付けの力が一方向で決まっているものが多くあります。
  • もしも、反対方向で締め付ると、トルクレンチが壊れてしまうおそれもありますので、必ず力の方向を守って使用する事をお奨めします。

関連情報をご紹介します。

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