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2013.06.27

校正のトピックスNo.199
【トルクレンチ:仕事が終わったら、休ませることも必要です】

NKS流「ためしてガッテン!」

小さいトルク値で誤差が大きい傾向がありました

    • 当社では、トルクレンチの校正を年間2900本ほど行っています。そのうち、お客様から依頼された精度より誤差が大きくなっている機器が約1割ありました。
    • これだけの個数を扱っていると、誤差が大きくなる箇所の傾向がわかりそうだと思い集計してみました。
  • すると誤差が出た測定ポイントのうち66%が100N・m以下の値でした。また、そのうちの5割が20N・m以下と言う結果となり、小さいトルク値で誤差が見えてきまし
    た。
  • ちなみに、乗用車のホイールは100N・m付近の値で締付けるそうです。
  • そこで、トルクレンチの構造からから見た、考えられる原因の1つを取り上げてみました。

バネには常に力がかかっています

    • トルクレンチは何種類かありますが、製品の締付け確認に使うトルクレンチは、設定したトルク値になると「カチン」と音で知らせてくれます。

      中にバネが入っていて、高トルク設定で使う時は、バネをより締め付ける構造となっています。

    • 製品を何十台、何百台と確認する為に使用するので、一度設定したら、同じ設定値で使い続ける事が多いようです。
    • そのため、常にバネを含めて内部機構全体に力がかかった緊張状態になっています。長い間その状態にしておくと、変なクセがついてしまい、校正などの時に低トルク設定へ変えると、誤差となって表れてくるようです。

使用後は、設定を最小値にしておくことがポイントです

  • 取扱説明書を改めて見ると「長期間使用しない場合は最小値にあわせてください」と書かれていました。メーカに問い合わせた所、緊張状態が続き誤差になる事を防ぐ目的でした。
  • 毎回設定を戻すのは、面倒かと思います。しかし精度を長く維持するために、使用後は最小値に合わせて保管することをお勧めします。

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