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2011.07.28

校正のトピックスNo.107
【マイクロメータ】:ついた油・ホコリも測定値になります

NKS流「ためしてガッテン!」

知らず知らずの間にホコリがつきます

    • マイクロメータは試験室だけで無く、金属加工の工程など切削油や潤滑油で油まみれの製造現場でもよく使用されています。

  • 測定時には手を拭くなど気をつけて使っていますが、それでも知らず知らずの間に測定面に油がついたまま測定をしてしまう事もあるのではないでしょうか?
  • 油がついた金属はホコリを呼び寄せてしまい、それが誤差の要因になる場合もあります。
  • では、測定面についた油やホコリなどの汚れが測定値にどのくらいの影響があるのか疑問に思い、実験してみました。

マイクロメータの測定面の油やホコリなどの汚れによる誤差は?

    • 【使用した測定器】外側マイクロメータ 型式:MDC-25M ミツトヨ製 測定範囲:0~25mm 器差:±1[μm]ブロックゲージ 鋼製 レクタンギュラ 10.5mm JIS0級

      マイクロメータ測定スタンド 型式:MS-R ミツトヨ製

    • マイクロメータの測定面を(1)汚れが無い(2)防錆油を付着

      (3)防錆油+わずかなホコリを付着

      状態でブロックゲージの指示を測定しました。

実験結果から

  • 防錆油を付着させただけでは誤差はありませんでしたが、防錆油にわずかにホコリを付着させた場合は+12[μm]の誤差になりました。

測定面の油やホコリをきちんと取り除く事がポイントです。

    • 今回の実験で、測定面のわずかなホコリが測定値に大きく影響する事が分かりました。
    • よって正確な測定を行うためには、測定ごとに測定面の油やホコリをきちんと取り除いてから測定する事が重要です。
    • 1つの方法として、ゼロ点合わせの際に、紙を測定面に軽く挟んで抜き取り油やホコリを除去して行う方法があります。

  • また、測定する製品側も測定部分を綺麗に拭き取ってから測定する事をお勧めします。

関連情報をご紹介します。

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