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2022.11.10

校正のトピックスNo.613
【液体の単位にg(グラム)? L、mLだけとは限らない食品表示の例 】

液体の単位といえば?

  • 冷え込みがだんだんと厳しくなり、休憩する際の温かい飲み物にほっと一息入れる方も多いのではないでしょうか。
  • 先日コンビニで缶コーヒーを買う際に、どのサイズしようか見ていたら、内容量が“g(グラム)”で表示されていることに気づきました。
  • 一方、近くにあったお茶はご存知“ml(ミリリットル)”で表示されてます。通常、液体の量を表す際、使う単位は“L”又は“ml”が多いと思います。
  • 液体の内容量が質量で表示されていてもよいのか?少し調べてみました。

質量表記もアリ

  • ●日本でモノを計る際の決め事といえば、“計量法”です。計量に関する政令でちゃんと商品に対してどのように表記すべきか決められていました。
  • ●それによると、コーヒーのような飲料(アルコールを含まないもの)は質量(g)も、体積(ml)も、どちらも『アリ』でした。
  • ●他にも具体名を挙げて決められています。一部を以下に抜粋しました。
  • ●なお、緑マーカは、個人的に面白いと思ったもので深い意味はありません(調理食品として「即席しるこ」と「ぜんざい」だけ特定されていたり、「つくだ煮」や「すりごま」に「清涼飲料水」が連なる意外性)。

特定商品の販売に係る計量に関する政令(平成五年政令第二百四十九号)別表第一」から抜粋

特定商品特定物象量
十八 食塩、みそ、うま味調味料、風味調味料、カレールウ、食用植物油脂、ショートニング及びマーガリン類質量
十九 ソース、めん類等のつゆ、焼肉等のたれ及びスープ質量又は体積
二十 しょうゆ及び食酢体積
二十一 調理食品
(一) 即席しるこ及び即席ぜんざい質量
(二) (一)に掲げるもの以外のもの質量
二十二 清涼飲料の粉末、つくだに、ふりかけ並びにごま塩、洗いごま、すりごま及びいりごま質量
二十三 飲料(医薬用のものを除く。)
(一) アルコールを含まないもの質量又は体積
(二) アルコールを含むもの体積

食用油は質量表記(日本では)

  • ●上記の表や食品表示基準で、食用植物油脂、いわゆるサラダ油やごま油などは質量表記(g、またはkg)されることになっています。
  • ●実際の商品も当然ですがグラム表記されています。ですので、重くてかさばるサラダ油の買い物を誰かに頼む、というよくある場面では「1.5Lのサラダ油」ではなく「1500グラムの油を買ってきて」が正確な表現となります。
  • ●なお、食用油の比重は約0.92なので、1500gは約1630mlの体積になります。なるほど、意外とかさばるわけです(実感)
  • ●ちなみに、ヨーロッパでは容量(ml又はL)で表示されるものもあり、輸入品はそのままでは日本のルールに合わないので、質量で表記したラベルが付けられているようです。
  • ●食用油の繋がりで細かく見てみると、ドレッシングの内容量もマヨネーズは質量、シーザーサラダやイタリアンドレッシングは体積、など表記に決まりがあります。
食品表示基準より(平成二十七年内閣府令第十号)
区分内容量
マヨネーズ半固体状ドレッシング質量 g、kg
シーザーサラダドレッシング乳化液状ドレッシング体積 ml、L
イタリアンドレッシング分離液状ドレッシング
  • ●日常の身近なコンビニやスーパーの食品にも、消費者が適切に商品を選んだりできるように、単位のルールが敷かれています。単位表記について注目してみると、意外な発見があるかもしれませんね。

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