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業務に活える校正技術情報
2024.11.07
NKSメールマガジン No.29
たまたま、甥っ子と牛乳を買いにいった時の事です。
突然「 この牛乳、みんなお腹出てる~ 」というのです。何の事??という疑問しか頭に浮かびませんでした。
そして、牛乳パックの真ん中あたりを指で触って「 ほら、ぷにぷにしている~ 」と見せてくるのです。
牛乳パックそのものは直方体のイメージですが、改めて2個並べてみると、確かにお互いのお腹がぶつかり、くっつきません。
そこで、今回は牛乳パックの身体検査をしてみました。
まず寸法ですが、縦横は共に7cmで、高さは19.5cmでした。単純に縦横高さの掛け算で体積を求めると955.5cm3になります。
あれ?1000mLではないですね。
問題の腹囲ですが、一番大きそうな部分をみると、ともに約7.8cmなので1割ぐらい大きくなっていました。
一方、牛乳の方をみていくと、容量は確かに共に約1000mLでしたが、重さをはかってみると、1029gと1033gでした。
つまり、955.5cm3のところに1000mL入っているため、飲みすぎによってお腹が出ているようです。また、計算から比重を求めると約1.03なので水より重い点で、より膨らみやすくなっていると言えそうです。
サンプル | 縦横 | 高さ | 計算上の体積 | 腹囲 | 容量 | 重さ | 比重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牛乳 ① | 7cm × 7cm | 19.5cm | 955.5cm3 | 7.817cm | 1000mL | 1029g | 1.029 |
牛乳 ② | 7cm × 7cm | 19.5cm | 955.5cm3 | 7.755cm | 1000mL | 1033g | 1.033 |
更に追い打ちをかける結果ですが、BMI( 体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m )を求めると約27なので、肥満度1ですね・・・。
子供のちょっとした発見をもとに、実際に調べてみたら、お腹が出ているという意外な事実を数値から読み解く事ができました。
校正もそうですが、数値は事実を示している事にあらためて気づかされました。
ちなみに、11月1日は計量記念日、11月は計量強調月間として、全国各地で計量啓発活動のイベントが行われています。
その中の1つに「何でもはかってみよう」という内容もあるようです。今回の牛乳のように、身近なものをはかってみると、意外な事実や発見に気づくかもしれません。