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2011.10.27

校正のトピックスNo.119
【非接触式回転計:一手間掛ければこんなに正確に測れます。】

NKS流「ためしてガッテン!」

手持ちによる手ぶれが誤差になるの?

    • 回転計は、さまざまな回転体の回転数や回転の速さを測定する計測器で、設備機器の計測からメンテナンスなど幅広い用途で使用されています。
    • その中でも今回取り上げる非接触回転計は、回転計から発光されたパルス光を反射テープで反射させ、その信号を回転数として表示しています。
    • 非接触回転計は、ハンディタイプである手軽さと、片手で操作出来る便利さから手持ちで測定する事が多いのではないでしょうか?
    • メーカの技術資料には、手持ちで測定すると、手ぶれで誤差になると記載がありました。

  • では、実際に手で持って測るとどのくらいの誤差になるのか気になり、実験してみました。

手で持って測るとどのくらいの誤差になるの?

    • 【使用した測定器】

      ○非接触式回転計 型式:3404 メーカ:日置電機製

    • 回転計を使い、次の3つの条件で回転体の回転数を測定しました。

      1)片手持ち

      2)両手持ち

      3)スタンドで固定


実験結果から

  • 手持ちの場合、測定値が安定せず、指示がばらつく状態が続いていました。
  • 片手持ちより両手持ちで測定した方が誤差は少なくなりましたが、スタンドで固定した場合は誤差がありませんでした。

固定させる一手間が正確な測定を行うカギになります。

    • 手持ちで測定すると、手ぶれにより回転計からの光が反射テープにきちんと当たらない場合があり、その結果誤差に繋がってしまいます。
    • 両手持ちならば、多少誤差は少なくなりますが、スタンドを用いて回転計をきちんと固定させる事が、より正確な測定を行うカギになります。
    • 実際の現場では、回転計を固定させる事が難しいケースもありますが、正確な測定を要求されている場合は一手間かけて測定する事をお奨めします。
    • また、回転計からの光と反射テープの入射角が大きい場合や、測定距離を合わせないと測定出来ない場合がありますので、メーカの取扱説明書等で確認する事もお奨めします。

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