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2023.04.13

【JCSS対応機種の追加が認められた 第2話】

校正のトピックスNo.631

前回に引続きJCSS対応機種の追加に関する内容です

  • 前回の第1話は、NKSのJCSS対応機種の追加までに時間はかかりましたが、2機種認められた事をお伝えしました。
  • 第2話は、初めに取得したブロックゲージの次がなぜ「手動式トルクツール」と「指示計器付温度計」を選んだのかを含め機種に関して紹介していきます。

引取校正で対応する手動式トルクツール

  • JISの言葉でいうと手動式トルクツールとなりますが、今回対象となっているのは、いわゆるトルクレンチです。
  • トルクレンチは、ねじの締付で必要なため、物づくりの日本には欠かせない機器の一つという点で多くのユーザに使用されています。その一方、国内で手動式トルクツールのJCSS対応をしている事業者は、片手程しか居ないのが現状です。
  • トルクレンチを良くお使いの自動車や航空機関連のお客様をはじめ、色々な製造業のお客様からのお困りの声に対して、少しでも困りごとの解消に繋げると共に、対応業者の少ないトルク業界の発展にも貢献できればと思い取得を進めたのです。
校正手法の区分の呼称 種類 校正範囲 拡張不確かさ(信頼の水準約95%)
トルク計測機器 手動式トルクツール 右ねじり 及び 左ねじり
10N・m 以上 200N・m 以下
1.9%

現場でも校正対応できる指示計器付温度計

  • 製造現場では温度センサ単体や表示器(指示計や記録計など)単体で使用する事はなく、組み合わせた形で使用されていると思います。組み合わせた形での表現として、指示計器付温度計となります。NKSのメインである一般校正(ISO9001)をご利用の方にとっては、ループ校正という言葉の方がお馴染みかもしれません。
  • 一方、当社はISO9001に準じた運用システム(QMS)でバリデーション(適格性評価)のサービスを主に医薬品・医療機器・食品のお客様へ提供しています。この業界では、滅菌が1つの重要な工程となってますが、滅菌で使用する管理温度は、手法にもよりますが150℃以下の温度ポイントが用いられます。
  • 先ほどと同様となりますが、バリデーション・キャリブレーションに関しての経験があり、指示計器付温度計をメーカへ送付する手間もなく、現場で校正を完結させられる事業者は数少ないため、こちらに関しても少しでもお客様の困りごと解消に繋げたいと取得を進めたのです。
校正手法の区分の呼称 種類 校正範囲 拡張不確かさ(信頼の水準約95%)
接触式温度計 指示計器付温度計
(比較校正法)
0℃以上150℃以下 0.19℃

次回はチラシ・ホームページの特設ページに関して紹介していきます

  • JCSS対応機種の追加紹介の2話目として、取得機種の経緯を簡単ですが紹介しました。特定業界のお客様向けの感が強いかもしれませんが、どの業界のお客様でも気軽に「この温度計できる?」と尋ねて頂ければと思います。
  • 次回は最終話となります。PR重視の内容になってしまう懸念はありますが、次回もお付き合いいただければ嬉しいです。

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