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2025.02.13

「 ラボまるごと校正 」のご紹介

NKSメールマガジン No.40

ラボに関わる悩みを解決したい!

最近、お客様より「 校正(キャリブレーション) 」や「 適格性評価 」業務の個別の手配や日程調整に多くの時間とコストを費やして他の重要な業務に十分なリソースを割くことが難しいとの現場の声を伺うことがあります。そんなお客様の「 業務効率化における選択と集中 」のお役に立てるよう、今回は実験室や研究室向けの新サービスをご紹介致します。

新サービス「 ラボまるごと校正 」の概要

従来からラボ用の個々の計測機器・装置についてサービスをご活用頂いておりましたが、そこから一歩進んで、「 ラボ室 」にある計測機器・装置全般の校正(キャリブレーション)や適格性評価を窓口一括、つまり「 まるごと一括 」で委託いただける「 ラボまるごと校正 」をご用意致しました。

校正(キャリブレーション)の例

対象機器 校正項目
温度計 温度
温湿度計(自記式・ロガーなど) 温度、湿度
電子天秤 計量、偏置、感量、繰り返し性(再現性)、最終零点など
粘度計 粘度、回転数
pH計 pH、温度
導電率計 導電率、温度など
小型恒温水槽 温度、温度分布
マグネチックスターラー 回転数
分光光度計 透過率、吸光度、波数、波長、繰り返し性など

適格性評価の例

クリーンベンチや安全キャビネット、さらに実験室や研究室でご使用になる機会が多い、CO2インキュベータや遠心分離機、ピペットなど様々な機種が対象となります。

※ ラボ室の室温管理(温度変動や温度分布など)もほぼすべての要素に影響を与えるため、正確なデータを得るためには非常に重要です。また、「日本薬局方」では常温を15~25℃と定義しており、「JIS Z 8703-1983 試験場所の標準状態」の常温 5~35℃と異なる点を合わせて注意が必要です。
対象機器 校正(検証)・評価項目
クリーンベンチ 風速、清浄度、照度など
安全キャビネット 透過率測定、風速など
CO2インキュベータ 温度分布、CO2濃度
遠心分離機 回転数、温度
フリーザー 温度分布(無負荷、有負荷)
冷凍庫・冷蔵庫 温度分布(無負荷、有負荷)
高圧蒸気滅菌機 F値、温度分布(無負荷、有負荷)、保持時間      

お客様がこれまで時間と費用をかけて個々の機種ごとに行っていた校正(キャリブレーション)・適格性評価の手配作業を当社にまるごと一括でご依頼いただくことにより、お客様の負担を大幅に減らすことが可能であると考えます。

では、具体的な導入事例をみてみましょう。

「 ラボまるごと校正 」の導入事例

元々、「 ラボまるごと校正 」サービスは医薬品メーカーのお客様のご希望により実現したものです。

機種、メーカーを問わない、現場での校正(キャリブレーション)・適格性評価 」といった当社の特長を活かしながら、お客様との緻密な時間調整を行いました。

以下はその導入の結果です。

※1 対象機器:クリーンベンチ、インキュベータ、冷蔵庫、冷凍庫、遠心機、ピペット、電子天秤、pH計、分析機器。 ※2 対象台数:32台。 ※3 対象メーカ数:8社。
比較項目 これまでの個別校正   ラボまるごと校正 効果
作業日数 11日間 5日間 55%減
校正費用 280万円 200万円 29%減
管理日数 22日間 11日間 50%減

当社の「 作業日数 」、お客様の「 管理日数 」はそれぞれ半分に、また、その費用は30%削減できました。

一例ではありますが、その削減した時間や費用を他の重要な取り組みに回すことが実現可能になるのではないでしょうか。
お客様のビジネスの中で、この「 ラボまるごと校正 」をどのようにご活用いただけるか、ぜひ一度ご検討ください。

見積のご相談、ご依頼は ここ よりお願い致します。
また、無料オンライン相談会では「 管理業務削減 」などのご相談を承っております。合わせてよろしくお願い致します。

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