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業務に活える校正技術情報
2024.11.28
NKSメールマガジン No.32
先日、造幣局で、貨幣(硬貨)が規定を満たす重さで製造されているかどうかを調べる「 製造貨幣大試験 」がありました。
明治時代から続いている恒例行事で、150回以上の歴史があるようです。
貨幣(硬貨)の検査は、決められた枚数ごとに貨幣を天秤に載せ、重さを計測するという方法が取られています。
合格基準となる精度は、たとえば 500円貨幣 の場合は1000枚で13gとなっており、一枚当たり、0.013g以内の計算になります。
今回の試験では、すべて合格と判断されたようです。
試しに500円貨幣を集めて測ってみました。
メーカー | メトラー・トレド |
型式 | XS205DUV |
測定範囲 | ~200 g |
精度(直線性) | ±0.2 mg |
サンプル | 量目(グラム) |
---|---|
500円貨幣 A | 7.102 |
500円貨幣 B | 7.103 |
500円貨幣 C | 7.001 |
500円貨幣 D | 7.099 |
500円貨幣 E | 7.095 |
あれっ? 測ってみると、1枚重さが違うものがありました。
使用しているからには削れて軽くなったり、付着物で重くなったりする可能性もあるので、そんなものかなぁと思いましたが、理由は違うようでした。
同じ「500円玉」であっても、現在製造されているものは7.1g、令和3年以前のものは7.0g、平成11年以前のものは7.2gなどとなっており様々事情により、製造基準が変わるようです。
改めて先ほど測った硬貨の製造年を確認したら、「なるほど」でした。
世界には、重さが1tにもなる100万豪ドル硬貨や、わずか0.063gの25サンチームと言ったものもあるようです。
1tの100万豪ドル硬貨・・・・どんな方がどうやって使うんでしょうね。