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2024.09.26

昭和の時代を思い出す、今も現役の一斗缶

NKSメールマガジン No.23

日々の校正に欠かせないエタノールは

日々の校正作業に欠かせない清掃作業の必須アイテムである 「 エタノール 」 は、甲府サービスステーションではとても使用頻度が高く、 「 一斗缶 」 で購入しています。この一斗缶は危険物保管庫にて管理され、そこから小瓶に取り分けて校正室まで持ち運び、校正品の清掃作業に使用されます。

一斗缶と言うと昭和時代を思い出すという方も多いかもしれませんが、今でも主に業務用の醤油やサラダ油、洗剤や塗料、溶剤の容器に使われています。今回のメルマガでは、そこにどのような歴史があったのか、少し調べてみました。

一斗とは日本で古くから使われてきた 「 尺貫法 」 の一つです

お酒の量を表すのによく使われる 「 」 などは、日本で古くから使われてきた 「 尺貫法 」 の中の、体積を表す単位です。

尺貫法とSI併用単位の関係
尺貫法( 体積 ) SI併用単位( 体積 )
1合(ごう)
約180ml(180.39ml)を表します。
1升(しょう)
約1.8L(1.8039L)を表し、1合の10倍の量です。
1斗(と)
約18L(18.039L)を表し、1升の10倍の量です。
1石(こく)
約180L(180.390L)を表し、1斗の10倍の量です。

一斗缶の歴史を探ると

5月18日は 「 18リットル缶(一斗缶)の日 」です。
なぜでしょう?

元々は石油を入れる為の缶だった事から 「 石油缶 」 と呼ばれていたそうですが、その容量から 「 一斗缶 」 と呼ばれる様になり、戦後には 「 5ガロン缶 」 と呼ばれ、現在は日本産業規格(JIS Z 1602:2003 金属板製18リットル缶)により 「 18リットル缶 」 と統一されたそうです。

統一を記念し、5ガロン缶の 「 5 」 と 18リットル缶 の 「 18 」 を取り5月18日が 「 18リットル缶の日 」 として全国18リットル缶工業組合連合会により、認定・登録されました。

スチールでできている一斗缶が選ばれている

地球にやさしいスチール缶

スチールは、鉄に微量の炭素を含ませることで、強度や扱いやすさを向上させているそうです。リサイクルしやすく、地球にやさしい製品で、スチールから酸化鉄になり鉄鉱石へ戻り、長い年月をかけて土へ帰っていきます。

万能な容器のスチール缶

スチール缶は遮光性・密封性の面で優れています。食品でも、化学品でも、内容物を変質させることなく、長期に亘り保存できます。食品から塗料、溶剤など化学関係の産業分野で使われ、幅広い分野で使用されています。四角い18リットル缶は、びんその他の素材と比べると、軽い上に容器としての対衝撃性に優れ、持ち運び・輸送時においても変形しにくく壊れにくく、丈夫で安全性が高い。

最後に

一斗缶は安全性が高く便利なものですが、甲府サービスステーションでは、エタノール入りの一斗缶を危険物保管庫で管理し、小瓶に取り分けて持ち込み、職場に持ち込める量に制限をかけて、危険物の管理には特に注意を払っています。

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