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業務に活える校正技術情報
2024.09.19
NKSメールマガジン No.22
寒い所から暖かい所へ移動した際にメガネのレンズが曇ったりすることがあるかと思います。今回は、この曇る原因ともいえる結露と露点温度とはどのようなことか調べてみました。
結露とは、周りの空気より温度の低いものの表面にふれた空気の温度が下がることにより、その分空気が含むことのできる水蒸気量は減少し、空気中の水蒸気が限界(飽和状態)となり、水に変化する現象のことをいいます。
露点温度とは、空気が冷やされ含まれている水蒸気が水に変化するときの温度(空気中の水蒸気量が飽和水蒸気量と等しくなる温度)のことをいいます。また、各温度において空気が含むことのできる水蒸気の限界値を飽和水蒸気量といいます。
つまり露点温度に達すると結露が発生するということになります。
例えば、気温30℃の環境下で5℃に冷えたコーラをグラスに注ぐとグラスの表面温度が20℃に冷やされ水滴がつきます。水滴がついた時の温度を「 露点温度20℃dp 」と表します。
相対湿度も露点温度と同様に空気中の水分量を表す指標ですが、環境温度によって保持できる水蒸気の量が変化するため、工業製品の管理には環境温度に依存しない露点温度が採用されています。
半導体、食品加工、塗装などの工業分野では、結露の防止や精度の高い管理、非常に低い湿度環境が要求されることが多いため露点温度での管理が適しており、相対湿度よりも優先して使用されています。
今回は日常生活でよくみられる結露と露点温度についてお伝えしましたが、露点温度は工業製品の管理に使用されることから、お客様から露点温度計の校正のご依頼があり、様々なメーカや機種の校正実績があります。
露点温度計の校正が必要な際には、ここからお問い合わせください。