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2020.11.12

校正のトピックスNo.527
【ブルドン管圧力計:傾きによる指示誤差はどれくらい?】

ブルドン管圧力計の構造から取付姿勢を変化させてみました

  • ●ブルドン管圧力計は、圧力がかかると半円径の管のカーブが膨らみ、

 管先が移動する事で指示される圧力計です。

 管先にリンクする拡大機構により指針が回転してその位置のメモリ板上の圧力値となります。

  • ●デジタルが主流の中、このアナログの圧力計がお客様の工場では意外に多く使われています。

 その理由は、価格の安さもありますが、ぴったりの数字を読まなくても目盛りの位置で適切な範囲にあることが、

 瞬時にわかるからではないでしょうか。

  • ●今回のメルマガでは、そんな使い勝手のいいアナログ圧力計の取付姿勢をテーマにしました。

 通常なら垂直に取り付けて使用するブルドン管圧力計を、あえて傾きを変えて使用するとどれ位の誤差が出るのか実験してみました。

傾きが大きくなるほど誤差が大きくなります

  • ●測定レンジが大きい圧力計と測定レンジが小さい圧力計

 2つの圧力計を用いて、4つの姿勢

(1)目盛板が垂直

(2)後ろに45°傾ける

(3)寝かせる

(4)横に90°傾ける

に変えた時の各圧力計の指示を測定しました。

  • ●両圧力計共に目盛板が垂直姿勢の場合は誤差がありませんでしたが、

他の姿勢の時には誤差が大きくなりました。

  • ●さらに、測定レンジが小さい圧力計の方が誤差は大きくなり、

(3)(4)の姿勢ではメーカ精度から外れました。

メーカの指定した姿勢で取付する事がポイントです

  • ●今回使用した圧力計は目盛板が垂直の姿勢でメーカにて予め調整されており、

それ以外の姿勢ではブルドン管へ重力がかかる分だけ管先が移動して誤差になってしまいます。

  • ●特に、測定レンジの小さい圧力計は重力に影響されやすいため、取付姿勢に注意が必要です。
  • ●メーカーの指定した姿勢で取付することが、誤差の影響を受けない正確な測定につながります。

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