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2012.09.27

校正のトピックスNo.163
【機器の取り外しによるトラブル:資料が役に立ちませんでした】

校正から見た「計測器の管理」

資料の不備が原因で社員にケガをさせてしまいました。

  • 当社では、仕事を進める上で仕組みを重要視しています。
  • そして、仕組み通りきちんと仕事を行うための資料を日々充実させています。
  • 一般的には、資料は「仕事を補足的に進める為のツール」という位置づけで使用されているケースが多いと思われます。
  • しかし、当社では「資料が仕事を完璧にさせる」ことを目指し取り組んでいます。
  • すなわち、社員が資料の内容に従って実施すればきちんとした仕事が出来ることを目指していますが、今回資料に不備があり社員にケガをさせてしまいました。
  • 今回は、その失敗事例をご紹介します。

資料では予想出来ない出来事が起きました。

  • あるお客様から温度センサの取り外しの依頼があり、当社で以前から使用しているリスク予防チェックシートを使用し、作業を行いました。
  • しかし、資料では気づけなかった状況が発生し、取り外した瞬間に熱湯が出て、社員が腕にヤケドをしてしまいました。

なぜ気づけなかったのか、調査を行いました

    • 今回の装置を簡単に図式すると次のようになります。

  • リスク予防チェックシートに従い、取り外し前に装置の残液と残圧処理を依頼し、お客様に実施して頂きました。
  • しかし、以前から蒸気調節弁の調子が悪く蒸気漏れをおこしていた事、配管内の一部に水が残っていた事に気づかず、ヤケド事故を引き起こしてしまいました。

社員に絶対失敗させないリスク予防チェックシートの作成に取り組んでいます。

  • 不幸中の幸いですが、大ヤケドや顔へのヤケドではなく、ほっとしました。
  • 当社では、温度センサの脱着は校正作業では無く、校正作業前の付帯準備作業であると考えています。
  • そして、当社では付帯準備作業についての知識には限界もあり、原則お客様におこなって頂くことを前提に進めていますが、お客様からの強いご要望によって対応することがあります。
  • そのようなケースに備え、以前から使用しているリスク予防チェックシートを全面的に見直し、絶対に失敗させない資料を目指しています。
  • また、最近のお客様の傾向として、あまり現場の装置に詳しくないご担当の方がいらっしゃると感じるケースもあり、装置に詳しい方のご協力を頂くことが、リスクを完全に予防することに繋がるとも感じています。
  • 改善の取り組み内容につきましては、追ってメルマガでご紹介していきます。

上記内容についてのお問い合わせ(Mail・TEL)/資料請求