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2014.11.20

校正のトピックスNo.264
【お客様の機器を破損させない為の工夫が、更に見つかりそうです。】

校正から見た「計測器の管理」

校正データは取れたけど、無事に機器をお返しできませんでした

  • お恥ずかしいお話ですが、お客様からの機器を校正してお返しする時に破損させてしまうトラブルを、この1ヶ月で立て続けに2件起こしてしまいました。
  • 過去に、お客様の機器を破損させないようにするための工夫として、「比重浮ひょうを取り出す工夫」や「可動コイル形計器の取扱方法の見直し」などを行ってきました。
  • 「比重浮ひょう:これで割れない魔法のリボン」の情報はこちらへ>>
  • 「可動コイル形計器:赤ちゃんを預かる様に取り扱います。」の情報はこちらへ>>
  • 今回は別の機器ですが、お客様の大事な機器をお預かりした状態でお返しできなかった事が、とても残念に思います。
  • そこで今回は、同じ失敗を繰り返さないようにするために、事例紹介とともに、当社が考えた「安心して預けて頂くため」の工夫について、数回に渡りお伝えします。

1つめのトラブル事例

    • あるお客様の現場作業で電力計の校正を行いました。
    • 校正用の信号線を繋ぐ為にねじ端子を確認したところ、締め付け工具でかしめた跡が残っていました。
    • 本来、手で締める程度で締まるハズなので跡の存在そのものが疑問と言えば疑問なのですが、校正員は校正作業に支障がでるレベルではないと捉え、気にせず校正作業を進めました。
    • 校正データが取れたので装置の信号線の復旧をしたところ、端子を手で締めたのですが端子が根本から折れてしまいました。

2つめのトラブル事例

    • 別のお客様の現場作業で真円度計の校正を行いました。
    • 順調に校正作業は終了したので、機器の破損や動作異常等は無いか確認して頂くために、機器の試運転をお願いしました。
    • 当日は、オペレータの方が不在でしたので、翌日に試運転してもらったところ、測定できない状況と伝えられました。その後、詳しく調査したら測定子の部品が破損していた事が分かりました。

破損トラブルを防ぐ工夫の余地は有りそうです

  • 当社では、年間に10万台以上の機器の校正依頼を頂いていますが、比重浮ひょうや可動コイル形計器などの破損しやすい機器への工夫を行う事によって、破損トラブルは年間に10台以下にまで押さえられて来ました。
  • しかし今回の2つのトラブルとも、校正データは取れたにも関わらず、その後何かの要因で機器の一部が破損しお客様へ無事にお返しできない状態が発生しました。
  • どうやらこの辺りに、工夫の余地がまだまだ有りそうなので、次回のメルマガでは、今回のトラブルを切っ掛けに今より「安心して預けて頂くため」の工夫について引き続きお伝えしていきます。

関連情報をご紹介します。

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