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2009.10.07

校正のトピックスNo.19 
【ISO/IEC17025規格に準拠した校正の現実問題 その2】

校正から見た「計測器の管理」

「ISO/IEC17025規格」を取り上げたところ、お客様からこんな声を戴き
ました。
「JCSS校正先を探すだけで、大幅に時間を取られている」という内容でした。
そこで今回は、「校正依頼先の現実問題」をテーマに、校正機関(事業者)の
現状をお伝えしていきます。

国内のISO/IEC17025規格対応の
校正機関の現状は・・・?

国内のISO/IEC17025規格対応の校正機関の現状は、ISO/IEC17025
規格の校正機関は、大きく分けて
①JAB認定の校正試験所 と②IAJapan認定のJCSS校正事業者があります。
①国内の校正試験所数は、27機関。
②国内のJCSS校正事業者数は、264機関。
計量器の区分から見た、校正機関の現状は、
ISO/IEC17025規格対応で校正する計量器は、24分類に大別されます。
測定器メーカの現状は、
17025規格
は、計量器の種類や、測定範囲が厳密に決められていて、測定
器の機種毎に認定を受けることになり、そのコストや維持費も大変なものです
従って、測定器メーカといえども、規格対応の校正は殆ど行っていないのが、
現実です。

現状を校正機関(事業者)の登録データでみると・・・

校正機関の認定範囲と、試験所(事業者)数の一覧表です。
下記の表は、
①JABの「認定校正機関」  <class=”ta_r”>(http://www.jab.or.jp) >>

②NITEの「区分別登録事業者」<class=”ta_r”>(http://www.nite.go.jp) >>

にある登録事業者リストから集計しました。(2009/10/1現在)
詳細をお知りになりたい方は、①②のアドレスからご覧下さい。

登録されている校正機関の中には、認定範囲が限られていて1~2種類の校正
機関も多いのが実態です。
また、分野(「粘度」「衝撃値」)によっては、認定された校正機関がない現
状があり、TS規格で要求される17025レベルの校正は、国内だけの校正
機関では、行えない現実があります。
従って、お客様が使用している各計量器の校正を網羅できる校正機関がないに
もかかわらず、TS規格を要求される・・・という問題が起きています。

【余談】・・・セクター規格(TS規格)のもつ曖昧さ

ISO規格は、JABの様に審査機関を束ねるところがあり、「審査が適切に行われ
ているか」をチェックしたり、「審査官の資格」もオープンになっています。
しかし、所謂、セクター規格であるTS規格は、審査の判断基準がオープンに
なっていない現実問題があります。
●ISOの場合は、質問事項があれば、問い合わせ先がハッキリしていますが、
TSの場合は、問い合わせ先がハッキリせず、審査機関も答えてくれないという
現実があるわけです。

「計量器の校正依頼は、今後どうしたらいいのか」という現実問題に対し、
校正業者の務めとして、TS規格にも合致した現実的な対応策
①技術的な妥当性をもった内部試験所の活用
②品質面から見た測定器の管理
を、次回ご提案します。

関連情報をご紹介します。

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