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校正のトピックスNo.395
【V溝マイクロメータ:目盛幅が他よりも長いのは何故?】

目盛幅の長さが違うなんて知りませんでした。

  • V溝マイクロメータは、3溝のタップの外径を測る、アンビルがV型のちょっと変わったマイクロメータです。
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  • ある日、実技教育をしていると、「V溝マイクロメータは、他のマイクロメータと比べると目盛幅が少し長いのは何故?」という質問がありました。
  • 「目盛幅の長さに違いなんてないだろう」と思いましたが、実際に並べて比較すると、確かに違います。
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  • 自分自身が目盛幅の長さが違うことすら知らずに質問に答えられなかったので、これを機に、V溝マイクロメータの目盛幅がどうして長いのかを調べてみました。

V溝マイクロメータにはこんな仕掛けがありました。

  • 上の写真では、V溝マイクロメータの10mmの位置が標準外側マイクロメータの15mmの位置と同じなので、目盛の長さが1.5倍であることが分かります。
  • いろいろ調べてみると、標準外側マイクロメータなど、通常はシンブル1周でスピンドルが0.5mm進むのに対して、V溝マイクロメータは0.75mm進む構造となっているようです。
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  • なぜ、1.5倍なのかというと、アンビルのVの角度がちょうど60度という構造から、三角比でスピンドルの移動量と、測りたい長さの関係が以下の図のように成り立つからです。スピンドルは15mm進んでいるけれども、指示値は10mmとして直読できるというわけです。
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構造の仕組みを知ることの大切さを実感しました。

  • 冒頭の、目盛幅の長さの違いに疑問を持った質問者には、これらの構造の仕組みを説明することで、「なるほど、よくわかりました」と無事納得してもらえました。
  • 実技教育では、使い方を教えることも重要ですが、このような測定器の仕組みも交えて教育することで理解が深まると実感しました。
  • もしお客様の方で、V溝マイクロメータの実技教育をされる際には、今回のメルマガの内容を豆知識として使っていただけると嬉しく思います。

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