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校正のトピックスNo.164
【膜厚標準板:標準板の測定痕や折れた痕が気になっていました。】

NKS流「ためしてガッテン!」

膜厚標準板の測定痕や折れた痕の影響は?

  • 当社では、膜厚計の校正を行うために様々な厚みの膜厚標準板を使っています。
  • その中で、ポリエステル製の薄い標準板は、板というよりもフィルム状で、校正で使用しているうちに測定痕が付いたり折り曲がったりすることがあります。
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  • 使用する際には、そういった箇所を避けて使用していますが、測定痕や折れ曲がった箇所を使ってしまった時に、どのくらい誤差が出るのか気になっていました。
  • そこで、今回は、「測定痕の箇所」と「折れ曲がった箇所」がどのくらい誤差になっているか調べてみました。

「測定痕の箇所」と「折れ曲がった箇所」を測定してみました。

  • 【使用した標準器】
     膜厚標準板(11.0μm、11.7μm) ケット製 精度:±0.5μm
     電気マイクロメータ K112B/KG3001A アンリツ製
     ブロックゲージ ミツトヨ製
  • 1)測定痕が集中した箇所
    2)折れ曲がった箇所
    を、10回ずつ測定してみました。
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どちらも精度範囲内に収まっていました。

  • 測定結果は、「測定痕の箇所」が最大誤差-0.1μm、「折れ曲がった箇所」が最大誤差-0.4μmでした。
  • どちらの結果も標準板の精度(±0.5μm)内には収まっているものの、折れ曲がった箇所では精度ギリギリの結果でした。
  • また、今回の結果では、思っていたよりも測定痕の箇所の誤差が少ないことが分かりました。

折り曲げないように取り扱うことがポイントです。

  • 今回の結果では、測定痕では殆ど測定値に影響はありませんでしたが、折れ曲がった箇所の誤差は非常に大きくなっていることが分かりました。
  • 測定痕は、測定する際に付く痕なので避けることは出来ませんが、折り曲げないように使用することが膜厚標準板の精度を維持していくためのポイントです。
  • 以前当社では、購入時に入れられたケースで保管していましたが、静電気で袋に付着し出し入れする際に折り曲げてしまうという苦い経験をしていました。
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  • そこで、ちょっとした工夫ですが、出し入れし易い専用のケースを用意して折り曲げ防止対策をしています。
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  • ちなみに、塗膜の測定に良く使用される、膜厚計の測定原理は、電磁式と渦電流式であり、発生させた磁界から膜厚を求めるため、できるだけ測定痕の無い箇所で測定することもポイントです。

関連情報をご紹介します。

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